ウェイウェイ・ウー
中国/上海生まれ。本名:巫謝慧。
5歳からヴァイオリンをはじめる。上海音楽学院付属小学校を経て、上海戯曲学校で二胡とヴァイオリンを専攻。その後、1991年に来日。新たな二胡の可能性を開拓すべく、スタンディング奏法の考案など、独自の演奏スタイルを確立。ロック、ジャズ、クラッシックとの共演を可能にした、現代二胡のパイオニア的存在。2002年5月、『メモリーズ・オブ・ザ・フューチャ-』にてメジャー・デビュー。
二胡教室を自ら主宰(心弦二胡教室)するほか、坂本龍一氏や葉加瀬太郎氏、ケニー・G氏など、国内外のアーティストとのコラボレーション、NHK交響楽団をはじめとするオーケストラとの共演など、幅広い活躍を続けている。2007年開始したNHK「ダーウィンが来た! 生きもの新伝説」のエンディング・テーマで、ケニー・Gとの初共演を果たす。また、2009年には、世界的に活躍する二胡奏者が一堂に会した二胡サミットIN東京をプロデュースしたことでも、高い評価を得た。さらに、TBS系人気ドラマ「JIN -仁- Main Title」で二胡を担当し、好評を博した。
2010年6月、「東京meets上海」をテーマに、自身のアイデンティティーを問うアルバム『Back to the・・・』をリリース。単なる「癒し」に留まらない、「新たな二胡とウェイウェイ・ウーの可能性」を示し高い評価を得る。プロデューサーに武部聡志、ゲストプレイヤーに鳥山雄司(ギター、アレンジ)、藤原道山(尺八)、小松亮太(バンドネオン)、森山良子(Vo、オートハープ)が参加した。
同年9月には生まれ故郷である上海にて開催された上海万博会場にてコンサートを実施し、二胡の故郷中国にて大きな反響を博した。
そして2011年、来日20周年を迎え、渋谷区総合文化センター大和田伝承ホールにて来日20周年記念コンサート「夢胡蝶~Dream of the Butterfly~」を2日間にわたって開催。同年10月にはそのライブの模様を収録した同名の自身初となるライブDVDを発売した。
2012年デビュー10周年を迎え、記念ベスト・アルバム「華胡蝶~THE BEST OF WeiWei Wuu」をリリース。
2013年には、ギターの越田太郎丸、ピアノの森丘ヒロキとの3人で「WeiWei Wuuアコースティックトリオ」を結成し、5月にCD「上海ルンバ」をリリースし、全国ツアーを敢行した。
2014年、更に進化する二胡のサウンドを追求するべく、プロデューサーに鳥山雄司氏を迎え、『Reborn』をリリース。3年連続となる全国ツアーを敢行。また、世界遺産の「白川郷」の観光ふるさと大使にも正式に就任し、そのイメージソング「時の旋律」も収録された。
2015年、クラッシック、ジャズ、映画音楽、ジブリ、葉加瀬太郎作品等の名曲を中心にした、「ウェイウェイズ・アンソロジー」を4月にリリースし、4年連続となる全国ツアーを敢行。
2016年、来日25周年の記念アルバムとして、ベスト・バラード集「WeiWei’s Cafe Time」をリリース。同年7月には東京・武蔵小山に同名のカフェがオープン!
そして、2017年デビュー15周年を迎え、記念アルバム「Legacy」をリリース。
2019年4月には2年ぶりのニューアルバム「扉」をリリース。スタイリッシュで華麗なテクニックを誇る唯一の二胡奏者として、活躍を続けている。